組込みシステムエンジニアとは

システム、プログラムを作動させるコンピュータ機器、その機器内で作動するコンピュータシステムを開発するのが「組み込みエンジニア」です。

組み込みエンジニアがいないと、多くの家電、その他デバイスなどが動きません。我々の生活を支えているのは「組み込みエンジニアである」と言っても過言ではないでしょう。

一般的に工業用品の開発といえば、細かい部品など、ハードウェア面ばかり注目されがちですが、この「組み込みエンジニア」がいないとそのハードウェアが正常に動かないのです。

その他ソフトウェア上で動かすシステム開発を行うのは、システムエンジニア等のエンジニアです。→システムエンジニアとは

※本ページにはPRが含まれます。

組み込みエンジニアの仕事内容は？

組み込みエンジニアの仕事といっても、その現場、仕事内容は多岐に渡ります。日常使っている冷蔵庫や電子レンジなど家電から、電話機やカメラなど、電気機器があるところ組み込みエンジニアあり、と言った感じです。

他にも据置のゲーム機内で動くソフトウェア、スマートフォンを作動させるシステムを作っているのも、組み込みエンジニアです。

最近普及が目覚ましいスマートフォンや、細かい電子機器から、上で述べたような家電を動かすためのシステムを開発しているのが、「小型機器型組み込み系」エンジニアです。

特定の条件下の操作で、どういった挙動を返すかといったシステムを開発するところは、その他システムエンジニアと大差ありませんね。ただそのソフトウェアが、機器内で作動するか否かが大きな違いでしょうか。

最近機能が向上しつつある、通信機器に組み込むソフトウェアを開発するのも、組み込みエンジニアの仕事です。最近生活にもかかせない「ネットワーク」を支えているのもまた、組み込みエンジニアなのです。

工場で活躍する産業ロボットを動かすソフトウェアを開発する、組み込みエンジニアもいます。日本の産業を根底から支える組み込みエンジニア、そこで感じられるやりがいも大きなものです。

組み込みエンジニアが組み込むソフトウェアを開発する流れを簡単に説明します。

まず、組み込みエンジニアが開発する環境を整えます。開発環境が整ったら、実際にC言語などを用いてプログラムの記述を始めます。プログラムの記述が終わったら、プログラムのコンパイルを実行して、プログラムの文法エラーを修正します。その後、実際に動かすハードウェア上でエラーがあるか見て、そのエラーを修正。

エラーの修正が終わったら、正式なプログラムを清書して、すべての作業が終わりです。

実際の機器で動くシステムを開発する「組み込みエンジニア」に求められるスキルはいったいどんなものか、みていきましょう。

C言語は組み込みソフトウェアの開発に適した言語です。C言語が選ばれる要因は、シンプルでわかりやすく、汎用性が高いというのが大きいです。

ドライブ上や、ハードウェア上でも、C言語が多様されることが多いです。組み込みエンジニアは、C言語についての理解を深めておいて、損はありません。

組み込みソフトウェアではTRONというOSが頻繁に出てきます。TRONについての知識を持っていると、組み込みエンジニアとしての仕事がかなりしやすくなるでしょう。μITRONという、TRONの仕様についても知っておくと、組み込みエンジニアとして有利です。

アセンブリ言語をアセンブラする際に必要な「アセンブリ言語」について知っておくことも求められます。数字を多用する組み込みソフトウェアで活躍するのが、このアセンブリ言語です。

組み込みエンジニアの需要は年々増加しています。これは当然と言えば当然で、人間が働いていた分野を、ロボットなどが補う「オートメーション化」が進み、そのオートメーション化を支えているのが組み込みエンジニアだからです。

普及するスマートフォン、発達する電子機器、加速する人口減少による人手不足、組み込みエンジニアが必要とされる要因を上げるとキリがありません。

日本は古来よりものづくりで名を上げた国です。その技術力は現代も同じこと。そして今後のものづくり力をささえるのは、他でもない組み込みエンジニアなのです。自分の作ったものが、巡り巡って人々の生活を支える。そんなことでやりがいを感じられる人には組み込みエンジニアがピッタリでしょう。

電子機器やハードウェアが作動するのを支える組み込みエンジニアについて説明しました。

パソコン・スマートフォンなどの電子機器から、冷蔵庫などの家電、そしおて工場で活躍する産業ロボットを動かすソフトウェアを作るのが組み込みエンジニア。

組み込みエンジニアの仕事は広く、年々需要も高まっています。日本の生活、そしてものづくりを根底から支えることに喜びを感じられる人には、この組み込みエンジニアがピッタリです。