IT業界の中でも比較的最近注目されつつあるエンジニア職が、「ミドルウェアエンジニア」です。
ミドルウェアが担う分野は、オペレーションシステム(OS)と、それぞれの処理を任されているアプリケーションの間に入るソフトウェアです。
ミドルウェアが適切に動かないと、WEBサーバーも正常に稼働しません。ミドルウェアエンジニアは、ミドルウェアの分野からWEBサービスを支えるエンジニアです。
能力がある人間が一人いたとして、その人は持ち前の能力だけで仕事することはできません。仕事を適切に行うための「知識・経験」。私はこれが、パソコンにおけるミドルウェアに当たるのではないかと思っています。
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目次
ミドルウェアについてもう少し詳しく
ミドルウェアは、以前それほど重要視されていなかったソフトウェアの分野、ということもあり一般的ではありません。
ミドルウェアという名前を聞いても、ピンと来ない人がほとんどなのではないでしょうか。
ミドルウェアの役割
上でも少し説明した通り、ミドルウェアは「OSとソフトウェアの間に入るソフトウェア」です。
近年はマルチメディアや、ネット環境が発達したことで、ミドルウェアの重要度が増しています。
ソフトウェアの機能が細分化したことなどで、ミドルウェアの需要も高くなり、ITの分野に広く普及しました。
ミドルウェアの歴史
ミドルウェアの歴史が始まったのは意外と古く、1960年代のこと。IBMが開発したデータ管理ツール、IMSなどデータベース管理ツールが生まれました。
そこからミドルウェアが本格的にミドルウェアが普及し始めたのは、1990年代。その時代のシステムの流れが、ミドルウェアの性質に合致していたこともあり、ミドルウェアが組み込まれたシステム開発は、一気に広まりました。
ミドルウェアでどんな事ができる?
メッセージ通信
サーバー間、またはコンピュータのノード間での通信でミドルウェアが使われることがあります。具体名を出すと、MPIなど。
データベース管理
データベース管理でもミドルウェアが使われることがあり、検索サービスを提供するミドルウェアも。ミドルウェアでは一般的な使われ方です。かの有名なMySQLはここに含まれます。
Webサーバー
HTMLコンテンツに応答するWebサーバーを提供するミドルウェアも多いです。Apacheサーバーが有名です。
アプリケーションサーバー
アプリケーションが動作するためのサーバーを提供するミドルウェアも。
ミドルウェアの重要度が近年上がっている
ミドルウェアの重要度は年々上がっています。その理由は何より、「ビッグデータ」そして「クラウド」の市場が年々拡大しているからです。
ビッグデータもクラウドも管理でミドルウェアが活躍することは言うまでもありません。ユーザーがサービス利用、データ活用しやすい環境を整えるために、エンジニアは日々努力しなくてはならなくなります。
ミドルウェアエンジニアの需要も近年高くなっている
ということは、自然とミドルウェアエンジニアの需要も高まっていくということ。
需要の高まりに応じて、ミドルウェアエンジニアの給与も上がっていくことが予想されます。給与の高いエンジニアになりたいなら、早めに押さえておくのも良いかもしれませんね。
ミドルウェアエンジニアはOSとソフトウェア両方の知識が求められる仕事
ミドルウェアエンジニアは、エンジニア職の中でも、高い技術力を求められます。
なぜなら、OSに関する知識、そしてソフトウェア面の知識にも気を配りながら、開発することを求められるからです。ミドルウェアエンジニアとして持っておくと良い資格は、「基本情報技術者」「SunJava」など、バランス良く色んな分野の資格があると良いでしょう。
実際にミドルウェアエンジニアの募集を見てみた
実際に、ミドルウェアエンジニアを募集している企業の情報を見てみることにしました。
結果、「ミドルウェアエンジニアを募集」という要項を出している企業は少ないイメージでした。エンジニアに「ミドルウェアの分野からの開発」という書き方で、エンジニア募集をしている企業が多い。そんなイメージです。
まとめ
近年ネットワーク環境や、システム開発環境などの変化により、ミドルウェアの需要が高くなっています。
ビッグデータやクラウドが関わるアプリケーションが、とても多くなっているからです。ミドルウェアエンジニアには、OSとソフトウェア開発両面の知識が求められる、難しい仕事です。
我こそは、という先見性のあるエンジニアはぜひ、ミドルウェアエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。