高度成長期以前から日本が誇る一大事業、それが自動車や家電などの「製造業」です。そんな、製造業を担っている会社にも多くのSEが在籍しています。
以前はシステム開発が「外注」されていた製造業ですが、最近は社内でシステム開発を完結させる流れが業界全体で出来上がりつつあります。
今回はそんな、「製造業SEへの転職」について。
一般的なSIerでシステム開発を担っているSEは、自動車や大手メーカーなど「製造業社内SE」への転職は可能なのでしょうか。
製造業SEへの転職ノウハウ、それと合わせて、製造業SEの将来性についてもお話したいと思います。
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目次
製造業SEの現在
現在、製造業において「社内SE」が広く求められています。
以前まで製造業の社内SEは、社内のシステム運用、またはシステムを使っている人のヘルプデスクのような役割しか与えられませんでした。
しかし、製造業の競争が激化したこと、そして業界全体の市場価値が高騰したこともあり、システム開発は自社内で行ったほうが効率的だと判断がくだされました。それにより、製造業の社内SEのニーズは高まるばかりです。
製造業SEの待遇
製造業にかぎらず、社内SEは他のSEと比べ比較的良い待遇で雇われることが多いです。
そして、最近成長が著しい製造業における社内SEの待遇は、中でも「高待遇」です。給与、残業時間が多いか少ないかの面から待遇を調べてみましょう。
給与
給料BANKの情報によると、SE全体の平均年収は656万円。
製造業に絞ってSEの年収を見てみると、平均年収は「661万円」。なんとSE全体の平均年収水準を越えています。
製造業の社内SEは、製造そのものに関わる大規模なシステム開発を任されることも多いので、平均以上の年収でも不思議はありません。
残業時間
製造業全体の平均残業時間を語るのは難しいです。
なぜなら、製造業は業界が広く、それぞれの業界によって残業時間が異なるからです。
傾向としては、「住宅設備」を製造する会社やゲーム製造会社は、比較的残業時間が長い傾向にあります。反対に「自動車関連」の製造を行う会社は残業時間が短めです。自動車製造関連会社は、会社規模が大きく人事制度が整っていることなどから、残業が十全制度化しているからです。
「残業時間の少ない製造業社内SE」を狙っている方は、「自動車関連企業」の社内SEが狙い目です。
製造業SEの未来
製造業SEの待遇がよく、働きやすいのはわかりましたが、「今後の製造業SE」はどうなのでしょうか。
いくら現在事業としてうまくいっている業界でも、未来のない業界には、長く身をおいておきたくは無いですよね。
製造業SEの求人
製造業の社内SEの求人は、これから増えることがあっても、今後減ることは無いでしょう。
日本を支える一大産業である製造業、今後も自動車部品や家電メーカーを筆頭に、ますます規模が大きくなる分野です。
製造業SEは特に、ユーザーやクライアントと直接会話する機会も多くなるため、対人コミュニケーション能力の高いSEは重宝されるはず。
そうした、「ユーザーとの直接対話」を行いながらのシステム開発を希望する人にも、製造業SEはおすすめです。
製造業の「IT投資」が進んでいる
ここ5年の話では、特に海外競争力のある大手自動車メーカーなどが、自社の「IT投資」を盛んに行っています。
大手メーカーの「IT投資」によって、システム開発を自社で完結するための土壌が整いつつあります。つまりそれは、社内SEのニーズがどんどん高くなっているということ。
5年前と比べ、製造業のIT投資額増加の割合はなんと「16%増」。例えば金融業の投資額増加の割合が「7.9%」なのを考えると、その増加が著しいのがわかりますよね。
製造業SEへの転職は転職エージェントを活用して
とはいえ、今まで他分野でシステム開発を行っていたSEが、製造業SEへ転職するのは難しいです。
ここで活躍するのも「転職エージェント」。転職エージェントなら、現在のスキルを活かしながら、転職後のキャリアプランについての相談にも乗ってくれることでしょう。
製造業SEへの転職に役立つ「リクルートエージェント」
他業界への転職を成功させるには、「業界最大手エージェント」くらいでないと立ち向かえません。
リクルートエージェントならば、全国あらゆる地域の製造業SE求人が集まっています。どんな場所の、どんな働き方のSEへも転職可能。リクルートエージェントのキャリアアドバイザーと、じっくりと相談しながら転職活動を進めてください。
まとめ
製造業は昔から、日本を支える一大産業です。そんな成長を続ける製造業にも、現在「IT化」の波が来ています。
製造業の社内SEのニーズは年々高まっており、はっきり言って製造業への転職は「狙い目」です。今現在のSEとして働いている方で、「待遇」に不満がある方は特に、製造業SEへの転職を一度考えてみてください。