Uターン転職、Iターン転職で選んではいけない企業の特徴

筆者がSEだった時、「地方で働きたい!」と言ってIターン・Uターン転職をしていった元同僚がいます。今では自分らしく働ける企業を見つけたようですが、お酒の席ではよく「あの転職は失敗だった…」なんて愚痴をこぼしています。

確かに、Iターン・Uターン転職は東京の転職に比べて難しいです。難しいと言うか、「コツがいる」といった感じでしょうか。

今回は、筆者の元同僚の失敗例を参考に「Uターン転職、Iターン転職で選んではいけない企業の特徴」を紹介していきます。

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こんな企業は選んじゃダメ!SEが注意すべき3つの特徴

Iターン・Uターンで失敗した!と感じるのは悪い意味で東京の企業とのギャップを感じたときです。

転職先が以下のような特徴であれば、要注意です。

ケース1:SEとしてのやりがいもなくゆるい会社

東京から地方転職をしたSEは、「スキルを持て余す」という状況になることも。筆者の友人は「東京にいた時は大規模プロジェクトで意気込んでいたけど、地方企業ではそんな大きな案件が無い」と言っていました。

また、地元密着型の企業ですと継続案件をゆるーく続けているというケースも。東京のようにたくさんの競合がいるわけでもないので、現状維持でも十分やっていけてしまうんですね。

そんな環境に1ヶ月もいると、「果たして自分はこのままでいいのか?」と不安を感じるように。「東京で働いている同僚は今頃…」なんて、スキルの遅れを危惧するようになってしまいます。

社内研修がある企業を選ぼう

地方にも社員のスキルを伸ばそう!と社内研修を設けて切磋琢磨している企業もあります。また、資格を取得したら特別な手当てが出たり昇給の条件となっている資格制度を取り入れている企業も。

そういった企業の場合、その制度が勉強の原動力となって技術向上へのやりがいを見いだせます。「やりがいが無くなるのが怖い」のなら、研修制度や資格制度があるかどうか求人要項を確認しましょう。

エンジニアの交流会に参加しよう

もし、転職を考えている企業にやりがいを見いだせないようなら積極的にエンジニアの交流会に参加しましょう。

他の企業に務めているSE(しかも、交流会に参加するほどの熱意がある人)の話を聞けば、地方での仕事に対する意識も変わるかもしれません。

ケース2:客先常駐のあるSIer

SIerの大部分を占めるのが常駐型の働き方。顧客企業に常駐し、相手の指示に従ってプログラミングやシステム開発などをしていくという契約システムです。

この常駐型の危険なところは、転勤が多いということ。地方企業にUターン転職、Iターン転職をしたはいいけど、結局そこで働くことができないとなったら悲劇でしかありません。

転職しようにも地方ですからすぐに次の職が見つかるはずもなく。少しの辛抱だと単身赴任をする人も多いのです。(筆者の友人は同僚が飛ばされるのを見て転職を決意したそう。)

転勤の無い企業を選ぼう

一番の対策は「転勤はありません」と明言している企業に就職すること。もしもそう公言しているなら、いざ転勤!となった時に断ることもできますからね。

最近の地方IT企業はUターン転職・Iターン転職を歓迎していることが多いので、地方転職でも働きやすくなっているとは思いますがね。

ケース3:残業が多いブラック企業

東京だけでなく、地方にもブラック企業はあります。残業続きで会社にいる時間が長ければわざわざ地方転職した意味を感じ無くなってきます。

その上、東京と比べて給与水準が低いから手取り15万円なんていうケースもしばしば。物価も安いため、生活はできてしまうのですが、ただ精神的に辛いですよね。

二次請け、三次請けのSIerは避けよう

ブラック企業を避けるには、体系的にブラックになりやすいジャンルを選ばないことが重要です。

例えば、下流の下請けSIer。これは納期が厳しいためどうしても残業をしなければいけない日が出てきます。
地方で余裕のある働き方をしたいのなら、残業が少ないと言われている社内SEなどの職種を選択しましょう。

転職のプロに相談しながら企業を選ぼう

Uターン転職・Iターン転職は東京での転職に比べて気にしなければいけないポイントが多いです。
土地勘がない人ならなおさら、転職エージェントに相談しながら進めていくことをおすすめします。

地方転職につよい転職エージェントなら「DODA」

地方にもオフィスを持ち、広い範囲の転職者を支援しているのがDODA。キャリアカウンセリングや求人紹介は電話でもできますが、対面式の方が深いところまで突っ込んで話せますし、書類のサポートも受けられるのでおすすめです。

東京都以外のSE転職求人数も業界最大級。とりあえず押さえておきたい転職エージェントです。

U・IターンをするSEにおすすめの業種・企業

地方での転職をするなら、以下のような職種・企業がおすすめです。

社内SE

IT企業の数は東京都を出ると一気に少なくなります。東京と同じ気持ちでSIer求人などを探していると、なかなか好条件の求人がみつからないでしょう。

地方転職におすすめなのは、社内SE職。今までのSEとしての技術を活かしながら、異なる業界の求人も見ることが可能です。残業も少ない傾向にあるので自分の時間をとることができます。

株式会社フォーラムエンジニアリング

仙台や宇都宮、高崎、つくば、名古屋、岡崎、浜松、松本、金沢、福岡…など、全国30都道府県に勤務地があるSIer。転勤はなし、希望勤務地での就業率は92%となっています。

eラーニングや資格試験費用補助制度、資格取得奨励金制度があるのも魅力。スキルアップも可能です。

技術系領域におけるアウトソーシング事業がメインの仕事。インフラ領域に置ける経験やWEB、オープン系、汎用系などの開発経験があれば歓迎されます。敷居は低いので、押さえとして考えておきたい企業です。

まとめ

Uターン転職・Iターン転職は失敗してしまうと大変です。しっかりと地元企業の情報を持った転職エージェントに相談しながら進めていくようにしましょう。

また、Uターン・Iターン転職者に対して補助金を出す企業もあります。しっかりと情報収集をして好条件で転職しましょう。