SEのためのUターン・Iターン転職志望理由マニュアル

Uターン・Iターン転職をする時は、志望理由もしっかりと作り込まなければいけません。

例えば、ほぼ確実に聞かれる「なぜこちらで転職を?」という質問。これに「地元で働きたかったので…」という返答をしてしまったらいい印象をもってもらえません。

では、どのような志望動機がベストなのでしょうか。今回は、絶対抑えるべき3つのポイントを、例文と共に紹介していきます。

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U・Iターン者の志望理由ポイント3選

Uターン・Iターン転職でアピールすべき部分を、例文を見ながら確認していきましょう。

1、地元企業に就職する理由を明確にする

Uターン・Iターン転職者が必ずと言っても聞かれるのがなぜわざわざ地方転職をするのか?ということ。
「実家に近いから」という理由だけでは「この地域にあればどの会社でもいいのか…」と思われてしまい、いい印象を与えません。

もちろん、「実家に近い」などという個人的な事情も伝えていいと思いますが、「なぜこの企業を選んだのか」「この企業で何をしたいのか」「自分は何ができるのか」まで突っ込んだ理由を考えましょう。

例文

「いつか生まれ育った地に帰り、地元を盛り上げたいという思いを持っていました。そんな中、御社の地域eビジネス支援を知り、私もこのプロジェクトの一員として地元のIT事業をもっと盛り上げていきたいと思い、今回応募させていただきました。

前職ではプロジェクトリーダーとして3年間のマネジメント経験があります。御社においても、即戦力として貢献することができると思います。」

2、東京(都会)で得たスキルをアピールする

都会のIT企業では、地方のIT企業では経験のできないさまざまな経験をしてきたはずです。都会の企業で得たスキルは、実は地方IT企業にとっては非常に魅力的で喉から手が出るほど欲しい人材であったりするのです。

例えば、以下のような経験。

  • 大手企業との取引経験
  • 100人以上の大規模プロジェクトへの参加経験
  • PMとして10人以上のプロジェクトをマネジメントした経験

他にも以外な経験が地方では歓迎されたりするので、そこは転職エージェントなどに聞きながら棚卸ししていきましょう。

例文

「SEとして、経理システムの開発プロジェクトに5年間従事いたしました。立ち上げ段階では、私を含めて3人程度だったのですが、軌道に乗った頃には10人ほどのプログラマーのマネジメントをするようになっていました。プロジェクトは無事予定通り完遂し、嬉し泣きをしたのを覚えております。

反省点も多かったのですが、それ以降マネジメントに興味を持つようになり、2016年にはPMPの資格を取得しています。この経験を活かし、即戦力として御社の新規プロジェクトに関わりたいと思い応募いたしました。」

「東京では大手のSIerに勤めていました。今回、これまで培った技術を地元に貢献したいしたいと思い、転職に至りました。

地元企業の中でも、御社のシステムは多くの人の暮らしを支えております。自分の地元に貢献したいという思いをぶつけるなら、御社が一番だと思い、志望いたしました。御社のシステムを通して、より多くの人の生活を支え、効率化していけたらと思います。」

長く務めることをアピールする

転職採用時、企業は「長く務めてくれる」ことを重視しますが、地方企業はその傾向が顕著です。
東京のようにポンポンと転職する環境でもありませんし、いわゆる地方ならではの強いコミュニティーもあるので、すぐに辞めてしまいそうな人はなるべく避けたいと考えるのです。

特に、もともと地元に住んでいたわけでもないU・Iターン転職者は地元に根づいていないため、すぐに辞めてしまう確率も高いわけです。そんな不安を企業に抱かせないためにも、しっかりと「長く務める意志」を伝えることが大切です。

例文

「私は東京で12年SEとして働いてきました。順調にキャリアアップして、結果もだしてきましたが、ふと自分の人生を見つめ直したとき、やはり地元で働き、地元の人々に貢献したい、地元を盛り上げたいという気持ちがあることに気付きました。

大げさかもしれませんが、自分の積み上げてきたスキルを生かし、地元で最後優秀の美といえるキャリアを迎えたいと思っています。御社のシステムなら、もっとたくさんの人々の生活を救えるはずです。是非、プロジェクトの一員として御社に貢献させてください。」

まとめ

都会で転職を行うのに比べ、U・Iターンでの転職はコツがいります。

U・Iターン転職で地元企業に転職する理由を明確にすること、東京で学んだスキルをどう活かせるのか示すこと、長く務められることを伝えること。この3つが大切です。

志望動機は自分で作成して終わり、ではなく、客観的に見てもらうことが大切。同業で、人事採用に関わったことのある知り合いがいればその人に見てもらうのがベストですが、なかなか見つからないでしょう。

おすすめは、転職エージェントを利用することです。エージェントに添削してもらい、完成度の高い志望動機で面接に臨みましょう。