SEという仕事は残業が当たり前の世界。長時間労働がいきすぎると、徹夜、泊まり込みなんてことも起こりうる仕事です。
SIerSE、それも下請け、孫受けのSEともなると、SEの仕事はさらに激化します。定時なんてあってないようなものとなってしまうのです。ハッキリ言ってこのSIerの開発に組み込まれてしまった時点で、残業ゼロなんて不可能です。
今回は、そんな長時間労働、終わらない残業に苦しむSEのために、残業時間を減らすための方法をご紹介します。
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目次
残業時間は「人生の浪費」です!
残業時間はなぜ発生するのか。それは、勤務時間内で仕事が終わらなかったからです。それゆえ、勤務時間が伸び、その分あなたの生活は圧迫されてしまう。
良い会社なら、残業した分の手当「残業手当」をくれるかもしれません。しかし、どれだけお金を払おうと、その失った時間を取り戻すことはできません。本来ならば必要なかった勤務時間、「残業時間」。ゼロにしたいというその思いも当然です。
デスマーチが続くと精神を壊す
システム開発スケジュールが立て込んでいる時期、なんとか納期に間に合わせようとSEが必死に働く時期を、「デスマーチ」と呼びます。
この時期SEは普段に増してきつい環境で働くことになります。当然泊まり込み、休日返上当たり前でシステム開発に追われることとなります。
当たり前のことですが、こんな生活を続けていると身体を壊します。こんな状態が続くと最悪「うつ病」を患ってしまうことも。うつ病に苦しむSEは少なくありません。
上流SEのほうが残業が少ないのか
「下請けほど労働環境が悪くなる」とは、よく聞く言葉です。
だったら簡単だと、元請けのSIerでSEとして働けば、ゆうゆうといい環境で仕事できるのか、というとそうでもありません。たとえSIer業界トップの企業だったとしても、関わるプロジェクトによっては、月残業200時間なんてこともよく聞く話です。
どこで働くSEにとっても「長い残業時間」のリスクから逃れるのは難しいです。
会社がどんなプロジェクトを抱えているのかで残業時間が決まる
会社が関わる、開発するシステムの種類、会社が関わるプロジェクトの種類で、働くSEの残業時間が決まります。
孫受けの孫請けなんて構造ができあがるプロジェクトを抱えているSIerは、SEにとってかなりきつい労働環境となってしまうでしょう。
残業が発生するのはBtoBのシステム開発
営業が無理して取ってきた、BtoBのシステム開発を中心に行うSIerが最悪です。
無茶なタイトすぎるスケジュール。少なすぎる予算。後から追加される要求。これらの要求をこなすのは、当然そこで働くSEです。言われるがままにシステム開発を行うSIerが多いからこそ、SIerSEが「奴隷」と言われる所以です。
自社システム開発を行う会社が残業時間短め
BtoBでシステム開発を行うSEの環境が最悪なのはわかりましたが、逆に残業時間を少なくするにはどうすればいいのでしょうか。
そのためには、「自社システム開発」を行う企業でSEとして働けばいいのです。よそから依頼された案件を元にシステム開発を行うのではなく、自社でプロダクトして、開発まで行い、直接システムを販売する企業。ここで働くことにより、BtoBでシステム開発を行うSIerより余裕をもった環境でシステム開発を行うことができるはずです。
Webサービス開発を行う企業が狙い目
Webサービス開発を中心に行う企業が昨今とても多くなっています。
Webサービス開発には、今後ますますWeb需要が高くなることで、今後の将来性も見込めます。当然、企業としての成長も見込めますから、それに伴い個人の給与も上がるでしょう。
通常のシステム開発とはプログラミング言語も異なり、開発の勝手も変わってきますが、私個人としては「狙い目」だと思っています。
とはいえ、SIerからWEB業界への転職は一筋縄ではいきません。以下の記事を参考にしてみてください。
転職先の会社規模より「SEの生の声」が大事
とはいえ、企業の外部からは、そこで働くSEがどれくらいの残業時間を課せられているのかわかりにくいです。
その現場で働くSEの残業時間を確かめるには、実際に働くSEが発した「生の声」を聞いてみるしかないのです。…とはいえ、実際にそこで働いている知り合いでもいない限り、そんな事は不可能だと感じてしまいますが…?
優秀な転職エージェントに「内部調査」を依頼しよう
転職エージェントの中には、キャリアコンサルタントがその企業の実情まで調査してくれるところがあります。
人事担当者をはじめ、プロジェクトマネージャー、そして実際に開発に従事するSEにまでインタビューしてくれます。これなら、あなたが何もせずとも、「会社の内情」を調べることができます。
内部調査に定評のある「レバテックキャリア」
私が特におすすめしたい転職エージェントが「レバテックキャリア」です。
レバテックキャリアは、IT業界特化型の転職エージェント。スタッフ全員がIT業界の専門知識に長けたスペシャリストです。そのため、こちらの転職ニーズに沿った質問を、企業で働くスタッフに投げかけてくれます。レバテックキャリアのキャリアコンサルタントの中には元SEの人も多いので、あなたの相談に真摯に乗ってくれることは間違いありません。
まとめ
長い残業時間で苦しむSEも多いはず。多くのSEが「残業時間をゼロにしたい」と思い、その同期で転職を行います。
SIerで働いているSEは、大手だろうと元請けだろうと孫請けだろうと、ある程度の残業は覚悟せねばなりません。残業時間を少しでも短くしたいなら、転職エージェントを頼って「残業時間の短い職種」を選ぶしかないのです。