新卒で入社後、あまり時間が経ってない状態で転職する「第二新卒」ですが、第二新卒の転職を行う際には、あらかじめ注意点を押さえておく必要があります。
最近は、若手人材が足りてないなどの背景で、こうした第二新卒を募集する「第二新卒歓迎」の求人が多くなっています。
中途採用では、本来「スキル」の有る人を企業が求めているはずです。しかし、第二新卒を募集するのは、企業側にもメリットがあるのです。
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目次
そもそも「第二新卒」とは
まずは第二新卒の定義からおさらいしましょう。
第二新卒という言葉には、実は明確な定義がありません。ここでは、一般的に定義されている「第二新卒」という言葉の定義を説明します。
一般的な第二新卒の定義は以下の通り。
他にもぼんやりとした定義はありますが、一般的に言われているのは、これらでしょう。
第二新卒は増えている
一昔前なら、入った会社でずっと働き上げるのが良いことである…というような美学がありました。
一社で定年まで勤め上げるのが当然、という風潮です。しかし、最近はあらゆる事情で積極的に転職を考える人が多くなっています。
結果、早い段階で転職を考える「第二新卒」が多くなっているのです。
どうして第二新卒可の求人が増えた?
第二新卒が増えているとしても、企業が第二新卒を募集するのとは話が違うはず。では、どうして企業が第二新卒を募集するのに至ったのでしょうか。
新卒の有望株は大企業へ入社する
私が新卒のころは、リーマンショックなどがあり、日本経済は「不況」の波に襲われていました。
しかし昨今景気が上向いてきたことにより、企業が新卒採用に積極的になりました。新卒は、新卒というだけである程度大きい会社に入れるようになってしまったのです。
それに煽りを食らった中小企業が、新卒の代わりとして「第二新卒」を採用しているのです。
退職した新卒の補填
「第二新卒」が増えているということは、それだけ退職した新卒が増えているということ。
ということは、企業側もその抜けた穴を補填しなくてはなりません。第二新卒は、その抜けた穴を補填する役割も担います。
第二新卒転職は難しくない
第二新卒の転職自体の難易度は、それほど高くありません。
なぜなら、何より第二新卒は「若い」からです。企業は若手に飢えているので、たとえスキルやキャリアが無くとも、強いポテンシャルと、学習意欲をアピールすれば、採用されるのはそう難しくないはず。
入社後「思っていたのと違う」と思ったなら無理せず転職を
新卒だったとしても、あまり遠慮することはありません。
「思ってたのと違う」
「やりたい仕事ができない」
「面接で聞いたことと違う」
と思ったなら、無理せず転職を考えてください。あなたの人生です。嫌な仕事で、人生を無駄遣いするのは、良いこととはいえません。
早めのキャリアチェンジがおすすめ
「とりあえず3年」と言われていた時代は終わりました。
特にエンジニア職は、人手も足りてないため、若ければ若いほど転職に有利です。たとえ未経験でも、第二新卒枠を上手に使えば転職可能です。システムエンジニアから、アプリケーションエンジニアなど、まったく違う畑の転職や、営業職の転職など、幅広い選択肢から自分のキャリアを選ぶことができます。
第二新卒転職の失敗例
とはいえ、すべての第二新卒が転職に成功しているわけでもありません。
第二新卒枠でSEからWEB業界に転職したSさんは、「もっと良い勤務条件」を求めていました。WEB業界のエンジニアは、システムの受注開発を行わなず自社システム開発を行うため、安定して良い労働環境で働けると思っていたのです。
しかし、WEB業界はSIer勤務時代より激務。残業は当たり前、社内泊まり込みでシステム修正なんてこともあるほどです。
Sさんのように、イメージ先行で転職を行うと、転職に後悔してしまうなんてこともあり得る話なのです。
未経験の業界転職はしっかり対策を
特に、第二新卒のSEが別の、まったく未経験の業界へ転職する場合は、より注意が必要です。
事前にしっかりと業界研究して、明確な志望動機を組み建てられるほどでないと、転職は成功しないかもしれません。
リクらくエンジニアで相談を
第二新卒の転職を得意としている転職エージェントがあります。転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談すれば、「転職のミスマッチ」や「働き始めてからのギャップ」に苦しむこともありません。
転職は、その後の人生に大きく関わる一大イベント。できれば、そのイベントで失敗したくはないですよね。