業務時間外に勉強しないエンジニアは給料が上がらない

サボるサラリーマン

定期的に議論される、「エンジニアは業務時間外に自分の時間を使って勉強するべきか?」問題。

様々な意見があります。
「自ら学習する必要なんてない。エンジニアを育て上げるのは企業側の責任だ」
「エンジニアは常にスキルアップのために学習するべきだ」

何が正しいのでしょう?

正直、私はそんな議論を見るたびに、「好きにすればいい」と思っています。勉強するもしないも本人の自由。しかもそれはプライベートを犠牲にして行うならなおさら。自分が勉強するべきだと思ったその時に勉強すればいいし、他のことをしたいならすればいいのです。

しかし残念ながらというか当然というか、時間外に勉強する人と勉強しない人には、「年収」などで明確な差が出てきます。これが現実。

日本のITエンジニアは勉強しなさすぎ

そもそも日本のエンジニアは、世界各国のエンジニアと比べると、自主的に勉強している人の割合がもっとも低いのです。
勉強
引用:IT人材に関する各国比較調査(概要版)
「IT人材に関する各国比較調査」によると、「業務上必要なら業務時間外でも勉強する」人の割合が若干多めです。ですが、必要あるなしにかかわらず業務外に学習する人の割合は少ない。…なんだかこの結果、日本人の国民性を如実に表しているように感じてなりません。

しかしIT業界は、ビッグデータやloT、AIなど最新技術が目まぐるしく誕生しています。その技術動向を調査して習得するのは、エンジニアとして働いている上で重要なはずなのですが…。

ITスキルも伴わず給与の希望も通らない

学習意欲の低い日本人。

学習してスキル習得しないということは、それだけスキルレベルも低くなってしまいます。
世界各国のエンジニアスキルレベルで見ると、日本は韓国と共に最低レベル。そして希望通りの年収ももらえていない状態です。
スキル
引用:IT人材に関する各国比較調査(概要版)
企業も、スキルレベルの低い人材に高い給与を支払う理由も余裕もありません。
スキルが低い→給与が低い→仕事への意識が薄くなる→学習しなくなる
という悪いスパイラルにはまってしまいます。

時間外の勉強は必須ではない

とはいえ、勉強は必ずしも必要ではありません。
与えられた仕事をこなすという範囲では、時間外の勉強は必要ないのです。

なぜなら、入社後企業の教育プログラムで、最低限のスキルを手に入れることができる制度が整っているからです。目の前の仕事をただやりすごすだけなら、確かに勉強は不要です。

しかし、時間外に勉強しない選択を選ぶと、様々なものがそれだけ犠牲になります。

勉強しないエンジニアは給料が安いままです

通帳を見て悩む女性
当然ながら、時間外に勉強しない人は、よく勉強した人と比べると給料が上がりません。安いままです。企業は「勉強した事実」にはまったく興味ありませんが、勉強して得た「スキル」には高い評価を下し、結果的に給料を上げるのです。

業務時間外に何をしていたかなんて、企業側が知るよしもありません。しかし、業務時間外に勉強している人の仕事ぶりは、業績に如実に現れるので誰が見ても一目瞭然です。

企業側として自主的に勉強してくれる社員のほうが、「高コスパ」です。企業側がわざわざ教育の時間とコストをかけずとも、自ら勉強してくれるわけですから、無駄なコストをかけることなく、ほっといても優秀なエンジニアとなっていってくれるのです。

そうした社員が「評価」されるのは、いわば当然ですよね。

勉強しないエンジニアは転職でも不利

悩む人
勉強する習慣のないエンジニアは、転職においても不利となります。

新卒ならいいのです。その若さには、多大な「可能性」があるからです。これからいかようにも、優秀な人材に育っていく未来があります。

しかしある程度年齢を重ねて、転職も何度か経験しているような人なら、ある程度のスキルを持っていること前提で転職試験を受けることになります。現在IT業界は、慢性的な「人材不足」です。勉強に勉強を重ねて、「資格」をとって成長の足跡を残したか、それとも何もしてなかったかで企業側の評価はまったく違うものとなってしまいます。

世にはびこるブラック企業、そこで働くエンジニアの多くは、「過去ほとんど自主的に勉強してこなかった人たち」です。

企業が行う教育は「最低限」のものだけ

よくある「社員の教育は、雇用している会社側の責任だ」というもの。

確かに企業側が社員を教育して育成するのは、雇用した上で伴う、半ば「義務」です。社員のプライベートは、社員の自由に使える時間なのですから、社員の学習のためにすべての時間を使われてしまうと、その企業は問題があるといえます。だからこそ、「仕事の上で困らない」くらいに社員を育ててあげる必要があるのですが、その先は社員個人が考えるべき問題です。

日本社会における「競争原理」を勝ち抜くには、自分の意志で、プライベートを犠牲にしてでも勉強する強い意志が必要です。

確かに仕事だけ、勉強だけが人生だとは私も思いません。私も趣味や楽しみに生きるのは重要だと思います。しかし「勉強しない」という選択を選ぶなら、その先何十年と重くのしかかる「犠牲」を理解しておいてください。

具体的に言えば、「上がらない給料」「キャリアアップできない転職」などです。

自分の未来のため、キャリアアップのためには勉強するしかない

勉強は誰かにやらされるものではありません。他人に「やれ」と強く言われて勉強するのは学生までです。そして無理やり、イヤイヤやった勉強というものは得てして、結果が出にくいものです。

勉強以外でもそうですが、本人が「○○したい」と思って動き出さないと、成果には結びつきにくいです。無理やりやったところで、多くの時間がかって、大した結果は出ません。

というわけで、私は現時点「勉強したい」と思っていない人は、無理して勉強しない方がいいとも思っています。勉強に対して強い意志がある人だけが勉強すればいいのです。

しかし残念がら、「キャリアアップ」のためには勉強しないという選択肢はありません。

勉強は自己投資

バランスを取る
「勉強」なんていうからつまんない言葉に聞こえるのです。

勉強するその時間は、金銭が絡む「投資」だと考えましょう。給料を上げたい。もっと責任ある仕事ができる、責任あるポジションにつきあいなら、自己投資を惜しんではいけません。

自分の状況を考えて、どんな勉強をすれば一番効果的なリターンを期待できるのか。一番効果が大きそうなところを選んで投資という名の「勉強」をしてください。

必要に迫られて、目先の危機やリストラを避けるためにする仕事ではなく、自分の目指すキャリアのために勉強しましょう。自分の未来像が明確に見えているならなおさら、その勉強は重要です。

「プライベートの時間は重要」。それはもちろんその通りです。

しかしその貴重な時間をつかってどれだけ自分への投資ができるか、そのことも重要となります。