IT業界というのは、他の業界より「未経験でも働きやすい業界」です。現在働いている多くのエンジニアが、昔は別の業界で働いていた「未経験者」です。
とはいえ、SEという仕事は専門知識が必要な「超専門職」です。何も知らない状態では、未経験でSEへの転職を果たすのはどうしてもハードルが高いと感じてしまうはず。
ここで考えておきたいことは、いくつかあります。
- そもそも未経験でもSEになることができるか
- SEの仕事内容
- どんな人がSEに向いているのか
前もってこれらの問題を解決しておきましょう。
目次
そもそも未経験でもSEは務まるのか
まずは大前提としてある問題である、「未経験でもSEはと務まるのか問題」から考えていきましょう。
この疑問に対しての答えが「未経験ではSEになれない」というものだった時点で、この話題はここで終わってしまいますが…。
SEは人手不足!未経験でも転職可能
はい、答えから言うと、未経験でもSEになれます。企業から言うと、経験者、未経験者で選り分けて選んでいる場合でもないのです。
その理由は「人手が足りない」からです。知っての通り、IT技術の進歩は目覚ましいものがあります。日々新しいITデバイスが誕生し、年々新しい技術が私の目の前に表れます。
そして一企業としても、その早い技術の進歩に追いつく必要があります。でないと、他社と渡り合うことができませんからね。そして、その「IT技術の進歩」に追いつくためには、多くの人材が必要となります。だから、「未経験者は取らない」なんて言っている場合ではないのです。とにかく採用して、一流の技術者に育てるしかない。これが現状です。
SEに転職するために年齢は関係あるか
IT業界が人手不足だとは言え、誰でもいいというわけでもありません。
大切になるのは「年齢」です。どの業界への転職でも言えることですが、若ければ若いほど転職市場では有利となります。企業側は、若くてポテンシャルも体力もある20代の人間を取りたがります。
20台前半なら未経験でも転職はスムーズ
とはいえ中には30代、40代でSEにチャレンジしようって方も多いです。以前より年齢の問題は小さくなっているとはいえ、将来性のことを考えても遥かに20代が有利です。
そして中でも20代前半、20~25歳の人ならば、転職先の企業はかなり選び放題のはず。新卒採用時と変わらないスムーズさで、若さとポテンシャルを活かした転職が可能なはずです。この年代は「第二新卒」という分類になるので、あらゆる企業から引く手あまたでしょう。
26歳~28歳は企業選びを慎重に
26歳~28歳の未経験SE転職は、第二新卒の転職よりも転職先を慎重に選ばなくてはなりません。この年代の未経験転職には「研修」が不可欠です。しっかりと、未経験で転職した人にも適切な研修を行う制度が整った企業を選んで、転職しましょう。
さらにこの年代からは、「自主的にプログラミングを学ぶ」自主性も求められます。ある程度年齢がいっているのに、何もしないで受け身な姿勢では、企業側もそんな人間を採用したくありません。
プログラミングスクールへ通う、プログラミングの本を買って自己流で勉強するなどしてください。一番良いのは、基本情報技術者試験に合格して、その資格を引っさげて企業へ応募することです。
29歳~32歳は自分のスキルと真摯に向き合いましょう
この年代が、未経験で転職するギリギリのラインでしょう。現在SIer業界は慢性的な人手不足のため、ある程度年齢がいってたとしても、適切なスキルがある人は転職が可能です。
まずはあなたの希望、そしてスキルを、転職エージェントに伝えてください。
33歳からの未経験転職はあなたのスキル次第
33歳以上の人が、未経験の状態で転職するのはかなり難しくなります。
IT技術への強い関心や、プログラミングの知識と経験、そしてコネなどが無いと、かなり難しくなってきます。33歳以上の人、それも未経験の人を迎え入れるような企業のほとんどが「ブラック企業」です。望んでブラック企業で働きたいと思う人も少ないはず。
転職エージェントに相談して、良い環境で働くことができるような道順を探してください。
どんな人がSEに向いているか
続いて、SEの適性が高い人の特徴もみていきましょう。「SEになりたい」という熱意があるとしても、その人にSE適正がないとしたら、SEとしてやっていくとはできませんよね。
SEの仕事内容
ここで改めて、SEという仕事の仕事に愛用を見てみましょう。
プロジェクトの進捗管理
通常、システム開発など開発業務には納期があります。納期とはつまり「タイムリミット」です。このタイムリミットを守ってシステムを開発するためには、SEがきちんとプロジェクトの進捗管理を行う必要があるのです。
システム開発を依頼した会社との折衝スキル、スケジュール管理など、マネージャーとしてのスキルがSEには求められます。
「プログラミング」は専門スタッフの仕事
繰り返すようですが、実際にプログラミングを行うのは、プログラマーなどエンジニアです。ここを混同しないように整理しておきましょう。
SEの将来性
SEという仕事の将来性は、「ある」とも「ない」とも言えません。SEの将来性を決めるのは、本人のスキル次第であるところが大きいからです。スキルのないSEには将来性がありません。未経験でSEになったとしたら、がむしゃらでいろんなスキルを吸収するくらいの意気込みをもっておきたいです。
未経験でもSEに転職するための現実的な方法
未経験の状態でSEへの転職を行うのは、不可能ではないももの「難しい」です。いくら人手が足りてないとはいえ、適切な手順で、適切な方法を選んで転職しないと、転職を果たすことはできません。
それではいったいどんな方法が「適切な方法」なのか? 私がお教えします。
基本情報技術者試験を取って基礎知識をアピール
未経験の状態で転職するには「最低限のIT知識」があることをアピールするのは、「必須」です。
そして最低限のIT知識をアピールするのに一番近道なのが「基本情報技術者試験」の合格です。基本情報技術者試験は、IT分野の資格には珍しい「国家資格」であり、あらゆるIT分野の知識を網羅しています。
未経験でSEになりたいと思った時、何をしたらいいいかわからないというあなたは、まず「基本情報技術者試験」の合格から目指しましょう。
未経験でも積極的に採用する、研修制度の整った企業へ転職する
比較的若い人のみの話とはなってしまうものの、研修制度がしっかり定まった企業へ転職すれば、未経験でもSEとして活躍できるでしょう。
転職エージェントと相談して、研修制度がしっかりした企業を見つけてください。
転職支援を受ける
公的機関や、転職サイトなどが、求職者向けに「転職支援サービス」を行っています。
多くの転職支援サービスは、無料で利用でき、Javaなどのプログラミング知識、システム開発設計などを気軽に勉強できます。勉強後は転職支援サービスを受けることもできるため、未経験の人はまずは支援を受けるところから初めてみてはいかがでしょうか。
未経験でSEへの転職を行う際には転職エージェントの活用を
未経験でSEへ転職するためには、「転職エージェント」の存在が必要不可欠です。なぜなら、転職エージェントには「IT業界に明るいキャリアコンサルタント」がいるからです。
キャリアコンサルタントと一緒に、「自分が未経験なこと」を伝えた上で、少しでも良い条件で働ける職場を探してください。
未経験でSEへ転職するには「ワークポート」がおすすめ
未経験でSEへの転職を考えている方におすすめなのが、「ワークポート」です。ワークポートはなんといっても「IT特化型」の転職エージェント。未経験でも働けるSE求人に事欠きません。
登録、利用には基本的にお金がかからないため、気軽に利用してみてください。
面接の受け答えも重要
企業の行う中途採用試験において、面接は避けて通れません。新卒採用などと同じく、面接で適切な受け答えができない時点で、中途採用試験は落ちてしまうと思ってください。
面接でアピールするべきなのは?
未経験の状態でSEへの転職を希望するなら、アピールするべきなのは「ポテンシャル」と、「向学心」です。未経験だが、これから一人前のエンジニアになるべく勉強する意思がある、その姿勢をしっかりアピールしてください。
まとめ
未経験でもSEへの転職は「可能」です。少しでも若い時代に、しっかりとある程度のスキルをもった状態で転職するようにしましょう。
考えるべきなのは「若さ」「ITへの熱意」です。未経験でSEへ転職するなら、企業側にとってどんな人なら未経験でも採用したくなるか。それを考えながら転職活動を進めてください。
SE業界は今人手不足です。未経験で転職するなら今しかありません。