古くから利用されているC言語。プログラミング言語のベースとも言える言語なので、マスターしているエンジニアも多いのではないでしょうか。
現在ではC言語の派生型としてC++やC#といった言語もメジャーになりましたが、厳密には異なる言語。中にはC言語のみを必要とする企業もあるので、個人的には一括りにしないで欲しいところです。
今回は派生型は抜きにして、C言語エンジニアが転職する際に参考になる情報を集めました。
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目次
C言語は需要があるのか?
一昔前は人気の言語第1位を確固たるものとしていたC言語。しかし、新しいプログラミング言語が続々と出てきた結果、以前ほどなくてはならない存在でも無くなってきました。
とは言え、未だにLinuxOSには使われている上、組み込み系ならC言語以外の選択肢は無いという状態。また、C言語を使って書かれてきたコードは何十年分もあるので、これが動いている限り需要が無くなるということはないでしょう。
C言語エンジニアの将来性は?
C言語は組み込み系での需要が無くならないとは言え、活躍の幅は狭まっていくでしょう。
しかし、C言語を使えないエンジニアが増えてきた結果、逆にC言語エンジニア自体の需要は高まっている傾向も見受けられます。
C++が使えると一気に転職の可能性が広がる
C言語の派生型であるC++。C++はC言語との互換性があり、C言語が使えればC++を習得するのは難しくありません。というよりも、CでできることはC++でほとんどできてしまうのでC言語を覚えた流れでC++もマスターするというエンジニアがほとんどです。
このC++ですが、動的なプログラムを書くことが可能。汎用性も高く、デバッグが簡単ということもあり取り入れている企業も多いです。C++ができるとSEやらゲーム業界やらで転職しやすいので、C言語プログラマーとして活躍したい人は併せて覚えておきましょう。
年収の相場は
C言語エンジニアの年収の相場は597万円。言語別の年収ランキングで言うと第4位です。
C言語は全ての言語の基礎となっているとも言えるので、これをマスターしていると別の言語を習得しやすくなります。
PHPやRubyも併せてマスターしていると、年収アップの交渉も強気でできるでしょう。
C言語エンジニアにおすすめの職種と企業
C言語を活かした転職をするなら、以下のような職種がおすすめです。
組み込みエンジニア
C言語を最も必要とされるのが携帯電話や電化製品の中に組み込むプログラムを作る「組み込みエンジニア」です。ソフトウェア開発やマイコン制御の際には必須。
シンプルで動きが分かりやすいので、C言語でゴリゴリコーディングをしていくという環境です。
キヤノン株式会社
言わずと知れた東証一部上場企業。主力事業のデジタルカメラ、インクジェットプリンターの開発に組み込みエンジニアが必要です。
平均年収は763万円。さすが大手といったところで高い水準となっていますね。転職による年収アップも見込めるでしょう。
大手なのでその分転職のハードルは高いですが、求人自体はたくさんあります。DODAには定期的に組み込みエンジニアの求人が出ているので、一度チャレンジしてみてもいいかもしれません。
株式会社本田技術研究所
自動車開発における組み込みソフト・制御開発を行っています。必須項目としては、C言語やC++での開発経験のみなのでハードルは高くないでしょう。
大手企業なので福利厚生が整っているところが魅力です。なにより、社会貢献度の高さもやりがいに繋がりそうですね。自動車の領域はイノベーションに力を入れているので、今後よりエンジニアの需要も増えるでしょう。
ゲームプログラマー
ゲームのプログラミング開発はC言語やC++がメインの言語となってきます。オンラインゲームを開発している大手のゲーム企業はC言語、C++の開発経験を必須条件としているところが多いですね。
株式会社スクウェア・エニックス
スクウェア・エニックスで募集しているゲームプログラマー職はC++が必須となっています。
2017年10月現在、パソナキャリアに出ている転職求人ですと、学歴は高卒以上、ゲーム開発の経験は必須項目ではないと書かれているので転職成功の可能性はあるかもしれません。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジー、キングダムハーツなどヒット作が多数ゲーム会社としては一流の企業。新しい技術を使える環境な上、知名度も抜群なのでエンジニアとしての箔が付きます。
まとめ
世間では「C言語は古い」などと言われることも多いですが、全てのプログラミング言語の基礎とも言われるだけあって覚えておいて損はありません。マスターしていると新しい言語も覚えやすいので、キャリアパスの幅も広がります。
ただしC言語だけの転職求人は減少しているのも事実。C++をマスターすることによって一気に需要が増えますから、一緒に抑えておきたいところです。