Objective-Cエンジニア転職マニュアル

スティーブ・ジョブズも愛したプログラミング言語、Objective-C。「Mac OSを使うならObjective-C」だったので、マスターしているエンジニアもたくさんいるのではないでしょうか。

今回は、そんなObjective-Cを強みとしたエンジニアが、転職する際に参考になる情報を集めました。

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Objective-Cは需要がある言語なのか?

昔は「MacOSをのための言語」というイメージが強く使用するエンジニアも限られていましたが、iPhoneの登場により爆発的に需要が増えました。

特に最近ではアプリケーション開発の分野の勢いがものすごいです。体感ですが、IT業界で産まれるベンチャー企業のほとんどがアプリ開発の分野に手を出しているように感じます。

ベンチャーやスタートアップの企業の場合、即戦力が必要。新卒よりも転職求人の方が活発なので、その分Objective-Cができるエンジニアの求人も多いです。

Swiftが取って代わるかと思われたが…

Swiftが発表されてから3年。当時は「SwiftがObjective-Cに取って代わるぞ」でしたり「Objective-Cは時代遅れ」との声がありましたが、今になってもう一度市場を見てみると、Objective-Cでアプリ開発をしている企業は未だに多く、その数はSwift以上です。

それもそのはず、Objective-Cの歴史の長さによって積み上げられたライブラリ数は数年かけてもひっくり返せなかったというわけです。そのため、Swiftをメインで使っていたとしても場合によってはObjective-Cを使って…ということになっています。

「Swiftをメインで使っていますよ」というアプリ開発企業も、Objective-Cも使えることを推奨しています。

Objective-Cエンジニアの将来性は?

Swiftが発表されて少しの間はObjective-Cエンジニアの将来性が危ぶまれていましたが、数年経った今、Objective-Cは当分使われていくだろうと予想することができます。

というのも、やはりObjective-Cで開発されたアプリケーションは数多くあります。このリソースを活かして開発をしていきたいと考える企業も多く、現状Objective-Cメインで開発している企業はたくさんいるわけです。

そして、そのObjective-Cで開発されたアプリケーションのSwift移行はリスクと時間を伴います。この移行に乗り出す企業は中小の数個の企業くらいでしょう。

年収は?

現状、Objective-Cエンジニアの平均年収は475万円です。言語別の平均年収ランキングでいうと10位です。
しかし、Objective-Cエンジニアの平均年収はこれからどんどん上がっていくのではないかと予想します。

現状の求人数で言うと、Objective-C:Swiftが4:6くらいであるにも関わらず、世間では「今から始めるならSwift」と言われています。若い世代のエンジニアは難しいObjective-Cを避け、Swiftから入っているわけです。

そうなるとどうなるか。Objective-Cの需要はあるのにもかかわらず、使えるエンジニアの数が少ない・足りないということになってきます。そのため、Objective-Cを専門職とするエンジニアに転職するなら今が好機であると言えるでしょう。

Objective-Cエンジニアにおすすめの職種

Objective-Cを活かすなら、以下の職種への転職がおすすめです。

アプリケーションエンジニア

Objective-Cエンジニアが転職するなら、iOSアプリ開発がベストでしょう。アプリケーション開発の求人はIT業界の転職求人の中でも大半を占めており、現在最も転職しやすいITエンジニア職です。

年収が低いイメージもありますが、アプリ開発は一発当てるとものすごく大きな金額が動きます。年収1000万を目指すことも十分可能なのです。

Objective-Cエンジニアにおすすめの企業

Objective-Cを必要スキルとして転職求人を出している大手IT企業をまとめました。

Apple Japan

Apple Japanではソフトウェアエンジニアリング職を募集しています。使用している言語はObjective-CかSwift。Objective-Cエンジニアにもチャンスはあるわけです。

Apple Japanに務めるエンジニアの平均年収は600万円。大手外資系だけあって非常に高い水準です。まぁ、転職を狙う人は年収よりもネームバリューや開発環境を求めているのかもしれませんが。

Appleの求人は人気があるので、転職エージェントの非公開求人になっていることも多いです。

まとめ

Swiftの登場により、Objective-C自体の需要は減るかもしれません。しかし、言語自体の難易度の高さ、そして今後の世代のエンジニアがほとんどSwiftの方に流れると予想されるのでObjective-Cエンジニアの市場価値はどんどん上がっていくでしょう。

今後キャリアアップ、年収アップを考えていくなら、Objective-Cでの実績をしっかりと積み上げて行きましょう。