2017年で30周年を迎えたPerl(パール)。歴史があって未だに使われている言語なのですが、古臭いというイメージも手伝ってか使えるエンジニアはそれほど多くありません。
「活躍の場が減っている」などと言及されることもありますが、何故かPerlエンジニアの年収は言語別で見てもトップクラス。今最も穴場の言語です。
今回は、Perlエンジニアの転職に役立つ情報を紹介します。
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目次
Perlは需要がある言語なのか?
Perlはtextファイルの処理のために作られたスクリプト言語。現在ではWEB系やシステム管理などで使われています。
30年という長い歴史があるため、その分Perlエンジニアを必要とする企業もたくさんあります。DODAでは2017年10月現在、公開求人だけで173件の求人がありますからね。30年間蓄積された既存システムの改修業務もあるので、需要は大きいです。
DeNAやシックスアパートなどの有名企業で利用されている
日本でPerlが普及したきっかけは、ライブドアの功績とも言われています。当時のライブドアにいたプログラマー達がさまざまな企業に移り、Perlを使ったシステム開発を広めていったという印象です。
今でもDeNAやシックスアパートなど多くの有名企業がPerlを利用しています。
Perlエンジニアの将来性は?
Perlは古臭い言語などと言われていますが、TIOBE Software社の調査によると2010年ごろからその人気・需要は横ばいとなっています。17年間需要は減っていないので、今後も今と同じ状態は続くでしょう。
年収は高騰していく予想
プログラミング言語別の年収ランキングでは、Pythonに続く第2位。その年収は「633万円」です。
Pythonは昨今のAIブームにより需要が急激に高まった結果なのですが、Perlの場合はPerlを使えるエンジニアの減少に伴いじわじわと高まった結果です。今後この年収ががくんと増減することはないでしょう。そう考えると、今最も穴場で稼げる言語であると言えます。
市場価値が高いため、しっかりと需要に見合った給料をもらうことが大切です。今一度自分の状況を見直して、実際の年収が平均年収よりも大幅に低い場合は転職を考えるべきでしょう。
Perlエンジニアにおすすめの職種
Perlを活かすなら、以下のような職種がおすすめです。
システムエンジニア
システム管理をPerlで行っている企業も多いです。テキストベースなので作成・修正が手軽であり、スピード感のあるWeb系の企業でもよく取り入れられています。
システムエンジニアの求人は非常に多いので、経験をつめばキャリアアップや年収アップもしやすくなるでしょう。
セキュリティエンジニア
セキュリティサービスやセキュリティ製品の導入などを行うセキュリティーエンジニア。近年は個人情報の保存に非常に厳しくなっており、情報流出が起こると一気に信用をなくしてしまいます。以前ベネッセが個人情報流出騒ぎを起こした時は、時価総額が360億円も飛んだくらいです。
そんな社会情勢もあり、需要が増えているのはセキュリティーエンジニア。食いっぱぐれない仕事とも言われています。
エンジニアとして経験を積んだあとのセカンドキャリアとして選ぶにはおすすめの職業です。
アプリケーションエンジニア
WEBアプリケーションの開発にも良く使われています。顧客の要望やユーザーの使いやすさなどを考えながら開発をするので、クリエイティブな仕事。モノづくりが好きな人にとってはやっていて楽しい仕事です。
Perlエンジニアにおすすめの企業
Perlを必要スキルとして転職求人を出している大手IT企業を調べてみました。
株式会社ディー・エヌ・エー
Mobageのプラットフォームを支えるエンジニア。具体的にはコンポーネント、カスタマーサポート担当者を支援するWEBアプリケーションの開発や運用の仕事をすることになります。
メインのプログラミング言語はPerl。その他にCatalystを使ったりするようです。大手であるメリットはやはり技術面の強さ。技術書への寄稿をしている有名エンジニアや署名OSSプロダクトのコミッターも在籍。エンジニアとしての腕を上げたいなら最高の環境です。
年収は600万円~800万円。Perlエンジニアとしては平均~高年収の部類に入りますね。2017年10月現在ではフォークウェルの求人に出ています。
LINE fukuoka株式会社
2013年にLINE株式会社の100%出資のもと設立された会社。LINEが今や日本のトップ企業なので、LINE fukuoka株式会社も転職者に人気の企業です。
主な業務は新規アプリ開発や既存アプリの運用など。ミーティングは少なめで開発に集中できる環境作りがされているようです。
年収は600万円~。2017年10月現在ではDODAの公開求人として求人が掲載されています。人気企業ですが、事業拡大に伴い転職求人はよく行っている様子。求人掲載が終了してしまっていた場合はとりあえずDODAに登録をしておいて次の求人が出た瞬間に紹介してもらえるようにしておくと良いかもしれません。
まとめ
Perlは「古臭い」と言われることもありますが、実は年収も高く安定した需要のあるプログラミング言語。その評判から使えるエンジニアが減ってきているため、段々と市場価値も高くなっています。
転職をするなら、まずはしっかりと市場価値を確認して、無駄のないキャリアチェンジをしましょう。