男性が多いSEの世界。その中で、一生懸命働いてきたけど20代も後半になって「果たして今のままでいいのだろうか?」と不安になったりしますよね。
今後の人生で結婚や出産も考えると、残業も多い今の環境ではやっていけない。そう考えて転職を考える女性SEも少なくありません。
今回は、女性SEが今までのスキルを生かしながら、ワークライフバランスの整った仕事へ転職するにはどうしたらいいのかを紹介していきます。
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残業が多く体力勝負のSEは女性に厳しい環境
SEは3K(キツイ・厳しい・帰れない)と言われる過酷な職業。精神的にも辛いですが、それよりも先に体力が持たない!と危機感を持つ人もたくさんいます。男性でもリタイアしてしまう人が多いこの業界で、女性が長年続けるのは難しいですよね。
残業などの過酷な状況の他に、「新卒でSEとして入社したけどやっぱりプログラミングをするのがあまり好きではない!」という理由で転職を考える人も少なくありません。
女性SEが転職を考えるきっかけ
女性SEが、「転職」を思い立つきっかけは少なくありません。
具体的にどんなタイミングで、女性SEが転職を考えるのでしょうか?
結婚や出産など、生活ステージの変化
多いのは、女性特有の「結婚」「出産」などの、人生の一大イベントをきっかけとした転職です。
現代日本では女性の社会進出が進んでいるものの、結婚や出産を望む女性も多いです。そして、特に出産すると、女性SEはそれまでのような働き方を続けるのが難しくなります。
SEという仕事は、業務時間に自由が効きにくい仕事ですから、なおさらです。
自由な時間が欲しい女性が多い
育児などに時間を割けない女性は、別の、時間に自由が効く仕事に転職するしかありません。
また、時短勤務や育児休暇など、福利厚生が手厚い会社への転職も考えてしまいますよね。
体調を壊した事がきっかけ
繰り返すようですが、SEという仕事は「激務」です。
SEを続けていると、やがて心身に支障を来してしまい、仕事が続けられないなんてことも。そうなると当然「転職」を選ぶしかありませんよね。
うつ病を患ってしまうSEも少なくありません。本格的に身体が不調を訴える前に、適切な転職先を見つける努力をしてください。
転職する女性SEに人気なのは「事務職」
SEをやっていた女性が転職先として一番先に考えるのは事務職なのではないでしょうか。
確かに、今までのSE職とは違って定時に帰れる確率も高いですし、ワークライフバランスも最も取りやすい仕事です。
事務職は女性のライフプランにピッタリ
事務職にまつわる世間的なイメージを考えると、「楽」や「時間の自由が効く」など、好意的なイメージが多いです。
「定時で帰れる」など、時間の自由が効くのが人気だそうです。最近は、良い大学を出ている、能力の高い女性も「事務職」を希望する場合が多いです。その理由はやはり、「将来を見据えた時、事務職で働いた方が色々有利だから」です。
下手にキャリアを積んでしまうと、会社を辞めにくくなってしまいますからね。
最近の事務職はパソコンスキル必須!SEから転職しやすい職業
数字に追われる必要もない、残業も少ないとあって人気のある事務職。最近では高学歴・経歴のある人も目指す職業であるため、数ある職業の中でも最も倍率が高い職業です。
倍率が高くなるにつれ、事務職に求めるスキルも上がってきます。WordやExcel、PowerPointだけでなく、社内のシステムを使う場合もあるので、パソコンスキルは高いのが理想的です。
SEとしての職歴があればパソコンスキルは十分と判断されます。パソコン教室に通って事務職に採用してもらおうとしている人すらいるのですから、非常に大きなアドバンテージになるはずです。
元SEの女性は、自分の市場価値をしっかり知って、好条件の求人に応募するようにしましょう。
事務職にも色々な種類がある
一口に「事務職」と言ってもさまざまな種類があります。一般事務や営業事務、貿易事務などなど…その中でも、SEとしてのスキルを活かしながら働ける職種はどれなのでしょうか。
経理・会計事務
経理や財務、会計事務は女性だけでなく男性にも人気の職業。簿記の技術が必要となってきますが、これまでに業務システムや売上管理システムなどを作ったことがあるSEならなんとなく馴染みもあるのではないでしょうか。
主な仕事は会社の数字を管理すること。資産管理や仕入れ、支出、人件費などの記録を行います。SEのように残業がたくさんあるというわけではありませんが、責任が重いポジションであることは確か。しかしその分、一般的な事務職に比べて給料も高い傾向にあります。
また、経営層とも近い場所にある職業。場合によっては管理職へとスキルアップすることも可能なので、出産や子育てが終わったらまたバリバリ働きたいという女性にもおすすめです。
現場事務
現場事務とは、工場や建設現場で発生する事務職のことです。
生産計画や進捗管理、品質管理などの生産を管理する場合もあります。扱うものは違いますが、システム開発のフローと似ているので馴染みやすいかもしれません。
異業種への転職は必ず誰かに相談すること!
SE職から事務職への転職、SE職から社内SEへの転職はどちらも異業種への転職ということになります。異業種間での転職は環境もガラリと変わりますので、ミスマッチが無いように気をつけなければいけません。
また、志望理由をはじめ、アピールすべきポイントも全く異なります。しっかりと転職に詳しい人にアドバイスをもらうようにしましょう。
DODA
IT業界から事務職まで幅広い知識を持っているのがDODA。エージェントサービスにも力を入れており、なんと一人に対し2人の担当アドバイザーが付きます。相談しながら転職をしたいSEにピッタリのサービスです。
2017年10月現在、事務職の求人は公開求人だけで1690件。豊富な求人数があるので、自分のライフスタイルに合った好条件求人が見つかります。
女性SEの異業種転職先はどんなところが想定できるか
SEという仕事に嫌気が指したなら、そもそも業界からさっぱり足を洗う必要があります。しかし、まったく未経験の業界への転職は簡単な事ではありません。
女性SEが異業界への転職を考えた時、どんな業界への転職が確率的にありえるのでしょうか。
外資系企業
日本企業特有のしがらみを嫌って、異業界への転職を考えたSEは、外資系企業への転職を考えるべきでしょう。
外資系企業には外資系企業特有のシビアな働き方を求められますが、それに馴染むことができれば、きっとあなたも幸せに働くことができるでしょう。
外資系企業の求人を探している女性には、「Spring転職エージェント(アデコ)」がおすすめです。Soering転職エージェントの本社は海外。外資系の転職エージェントならば、外資系企業の求人情報も多く集まってくるというわけです。
経理
SEという仕事は細かい数字や文字列との戦いです。
そうした細かい作業に慣れているなら、企業の利回りなどを管理する経理がおすすめです。残業時間もSE時代より減るでしょうし、働きやすい環境で働くことができるはずです。
社内SEなら残業があまりない
同じSE職でも、SIerのSE職と社内SE職では仕事の量が異なります。社内SEは、基本的に納期もノルマも無いため、残業が少ない職業として有名。ワークライフバランスを取りたい女性SEにも人気の転職先です。
メーカーや金融機関などは育休や産休を取りやすい
産休や育休などの制度が整っていたとしても、現実的には取りにくい…という思いをしたことがある女性SEは多いのではないでしょうか。それもそのはず。IT業界は女性の割合が少ない分そういった休暇制度を利用した前例が無く、制度があるのにも関わらず取得しにくい雰囲気になっているのです。
社内SE職は業界を問わずに活躍できるのがメリットのひとつ。女性の多いメーカーや金融系の企業で働けば、産休や育休も取りやすいでしょう。
まとめ
「女性としてSEを続けていくのが不安…」そういう理由で事務職や社内SEへと転職を踏み切る女性が増えています。
無理をして仕事を辞めたり、休職をするくらいなら彼女たちのように今までの経験やスキルを活かして働きやすい職業に転職するのがおすすめです。
SEという高い専門性があれば、転職活動が難しいということもありません。不安が残るようなら一度転職エージェントに登録し、コンサルタントに相談しながらゆっくりとキャリアパスを考えていきましょう。