システムエンジニアといえば、屋内にこもって、日がな一日システムやソフトウェアの開発にはげむ「開発職」です。
しかしそんなシステムエンジニアの中にも、人と関わるケースの多い営業職への転向を考える方も少なくないでしょう。SEと同じIT業界の中にも「営業部門」があり、かつてはシステムエンジニアとして働いていた人が営業への転向を考えることも少なくありません。
今回は、労働環境の変化や勤務スタイルの変化などを考えて、営業へのコンバートを考えているみなさんに向けて、役立つ情報を書いていきたいと思います。
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目次
営業職は開発職とまったくの別物
上でも述べたように、営業職とSEの働き方はまったく別物です。
SEが関わるのは、同じチーム内で開発を進めるメンバーだけです。対して営業は、どの分野の営業職でも、他社の人間と関わるのが主な仕事。仕事においてコミュニケーションを行うのは、避けて通れないものとなります。
しかし、SEから営業へのコンバートは「可能」です。現に、過去SE職から営業職への転向を行った人は少なくありません。
営業職に向いているのはどんな人?
営業職に向いているのは、やはり仕事において「コミュニケーション」の割合をもっと増やしたい人でしょう。
SEも時にクライアントとの打ち合わせなどコミュニケーションする場面はあるものの、やはり開発メイン。また、その開発事業も営業がとってきた仕事です。自分の方がより顧客のニーズを聞きながら、上手に調整することができると感じる方は、営業職にチャレンジしてみてください。
営業職への転向に必要なスキルは?
営業職へのコンバートに必要な仕事も合わせて見ていきましょう。
コミュニケーション能力
しつこいようですが、やはり営業職はコミュニケーション能力と切り離せない仕事です。
相手の要望を上手に聞き出しながら、それでいてこちらの希望も上手に伝える能力。そうした能力がないと、営業職についたとしても仕事の中で実績を残すことが難しいかもしれません。
また、外資系企業の営業として働く時は、「英語能力」も必須です。
若さ
営業職は、「大した資格、スキル、経験がなくても元気ならOK」だと言われているような業界です。
そのため、必須ではないものの、できれば若いほうが転職には有利です。もちろん、多職種の転職でも若いほうが有利ですが、営業職の転職ならなおのこと若いほうが有利です。
20代の転職ならば、どの分野の営業職でもある程度選ぶことができるでしょう。30代からは、同じIT分野の営業職でないと、転職が難しくなるかもしれません。会社も、これからのキャリアを考えた時、採用に足が遠のくのです。40代ともなると、転職の選択肢は少なくなるでしょう。しかし、過去のスキルを活かしながら働ける営業の仕事ならまだ望みがあります。何歳の転職でも、大事なのは諦めないメンタルです。
営業職への転職で年収は上がる?
営業職全体の平均年収は「450万円」。さらに、ITの営業職平均年収は「470万円」と、営業職の中でも年収の水準は高いです。ITは、営業がいてようやく成り立つ仕事が多いです。営業が担う仕事の重みも、他分野より重くなるのでしょう。
さらに、営業職は「歩合給」で給料が決まる事も多いです。個人の頑張り次第では、転職前とくらべてかなりの年収アップも期待することができるでしょう。
労働環境が大きく変わることも
エンジニア職と営業職では、働き方がかなり変わってきます。
エンジニアは基本的に就業時間が長くなり、給与には「残業代」が上乗せされることが珍しくありません。しかし残業はみなし残業制度であるところが多く、月給与でみるとSEより給与が少なくなるケースも多いです。
しかし営業は、「目標達成」時賞与が大きいので、目標達成時の給与は営業職が多いなんてことも。
営業職は、降りてきた仕事をこなすイメージの強いエンジニア職と違い、結果がすべての世界なのです。ここでも向き不向きが出てきそうですよね。
SEから営業職への転職は慎重に
SEから営業に転職を希望する人は多いですが、その判断は慎重に行ってもらいたいです。
SEから営業に転職が成功したとしても、自分にはあってなかった…と再びSE職への「出戻り」を考える人がいるかもしれません。
しかしその場合は、技術の移り変わりの激しいSE業界、知識不足だと、再びSEとして働くことが難しくなってしまいます。あまりにも生半可な覚悟で転職を考えていると、人生においてかなり致命的な失敗の歴史となってしまうかもしれません。
まとめ
SEから営業職へのコンバートは、「可能」です。
しかし、SEと営業職の働き方はまったく違うので、営業職への転職を行う時は慎重に判断を進めてください。
営業職で求めらるのは、他会社の人と綿密な会話が可能な「高いコミュニケーション能力」と、強いメンタル、そして「元気」です。
自分はエンジニアとして働くよりも、営業職として人と関わりながら仕事したいあなたは、ぜひ営業職へのコンバートを狙ってみてください。