ネットワークエンジニアに転職!必要なスキルは?どんな人が向いている?

サーバールームにいるエンジニア

「ネットワーク」は、いつの時代でも、どんな環境でも、どんなところでも、必要とされ続けてきました。

人と人をつなぐテレパシー、離れたところに自分の意志を伝えることができる魔法のようなテクノロジー、「ネットワーク」。

そんな、考えれば考えるほど魔法に親しいIT技術である、「ネットワーク」に深く関わるエンジニアこそ「ネットワークエンジニア」なのです。

ネットワークが必要とされ続ける限り、手法の変容こそあれ、ネットワークエンジニアとしてのニーズがこの世から無くなることはありません。

他業種エンジニアの中にも、あらゆるきっかけからネットワークエンジニアへの憧れを捨てきれず、ネットワークエンジニアの転職を考えている方は多いはず。そんな方に向けて今回は、ネットワークエンジニアへの転職を行う際に必要な情報を説明したいと思います。

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ネットワークエンジニアへの転職市場事情

まずはネットワークエンジニアへの転職を考える際に知っておくべき、ネットワークエンジニアの転職市場について考えておきましょう。

ネットワークエンジニアの需要は今後もあるのか

ネットワーク部門のテクノロジーの変化はとにかく早いです。昨日まで当たり前だったネットワークの形が、これからはその上記が通用しないなんてよくある話。

最近はクラウドネットワークが普及して、今までは当然だったサーバ・ネットワークでのデータ運用・保守が、完全に外部へ移行しています。

サーバやネットワークの構築などが、これまでネットワークエンジニアの大きな仕事の一部だったことを考えれば、単純に仕事の一部が無くなってしまうのに等しいです。

しかしまだまだ上流工程の仕事、そして何よりクラウドに精通したネットワークエンジニアの需要は強いです。

クラウド化で仕事内容は変容 だが需要はある

つまり、ネットワークエンジニアの仕事内容は変わったと言えるかもしれませんが、ネットワークエンジニアの需要それ自体は無くなっていない…というのが実際のところです。

ネットワークエンジニアの数は多いものの、クラウドのインフラ構築、クラウドの保守・運用まで理解できているネットワークエンジニアの数は、まだまだ多いとは言えないのが実情。

今後は、今までの常識としてあった「ネットワークエンジニア」という仕事は変わってしまうかもしれないですが、それに対応さえできれば一流のネットワークエンジニアとして引く手あまたとなるはずです。

クラウドに対応できればITエンジニア界の主役になれる

クラウドエンジニアとして働く技能と知識があれば、どこにいっても戦えます。

クラウドの技術自体は今後しばらくは重宝されるはず。それどころか、クラウドの技術が普及するのはこれからがより本格的かもしれません。

一刻もはやくクラウドエンジニアとして働くことが、新時代のネットワークエンジニアとして「主役」で働くためのコツです。

ネットワークも時代は移り変わる

他のIT技術と同じく、そして中でも早いスピードで、ネットワーク技術は移り変わります。

いかにそのスピードに上手に乗れるか。それが、ネットワークエンジニアとして大成するかどうかの瀬戸際です。

ネットワークエンジニアへの転職

さて、ネットワークエンジニアへ転職することについて、本格的に考えていきましょう。

ネットワークエンジニアとなるために心がけることとは?ネットワークエンジニアとして働くうえで、必要となるスキルは?

ネットワークエンジニアの業務

まずは、そもそものネットワークエンジニアの業務内容からおさらいしていきましょう。

ネットワークエンジニアが心がけるのは、コンピュータ間のデータ通信が円滑に行える、インフラ環境の整備です。LANなどのインターネット技術を駆使して、ネットワーク環境をしっかりと作り上げるのこそ、ネットワークエンジニアに求められる仕事です。

設計

クライアントのニーズ、環境に合わせて、費用対効果を考えながら最適なネットワークを設計します。

どのネットワーク製品を使うのか。どのベンダー製品を用いながら、ネットワークを構築するのか、この段階ですべて決めてしまいます。

構築

すでに終わっている設計を元に、ネットワークを構築します。

各ネットワーク機器を設置、接続、設定し、動作を確認するところまでが構築です。

運用

ネットワークの構築が終わり、ネットワークが実際に導入されたとしても、実際に安定して動くかの確認を行う必要があります。

運用上で障害が発生したなら、その障害に対応するのもネットワークエンジニアの仕事です。

保守

導入がすべて終わったとしても、そのネットワークを監視して「保守」を行います。

導入したネットワーク機器などに障害が発生したら、その対応も行います。遠隔で対応できない場合は、実際に現場に行って対応します。

そしてこの保守は、時間を選ばず24時間行う必要があるため、ネットワークエンジニアには「夜勤」があります。この保守がネットワークエンジニアの仕事のダイブ部となることも多いので、エンジニアの中には「物足りない」と感じる人も少なくありません。

しかし特に、経験の少ないネットワークエンジニアなら、このネットワークの保守からしっかりできるようにならねばなりません。

ネットワークエンジニアの適性が高い人の特徴

ネットワークエンジニアへの適正が高い人の特徴も見ておきましょう。

ネットワークエンジニアは、仕事柄「トラブル対応」が求められる仕事です。仕事上でトラブルが発生した時、そのトラブルに柔軟に対応できるか、そしてそこに喜びを見出すことができるかで、ネットワークエンジニアとしての向き不向きが決まります。

また、ネットワークの設計、構築は、かなり細かい仕事が求められます。細かいところまで気が行き届く、几帳面な人こそ、ネットワークエンジニアとして働くのに向いている人だと言えるでしょう。

ネットワークエンジニアの選択肢

ネットワークエンジニアと一言で言っても、その働き方は多彩です。

上でも言ったように、最近はクラウドエンジニアとしての働き方ができています。それだけでなく、ネットワークにおける「セキュリティ」に特化したエンジニア、「セキュリティエンジニア」として働くことが可能です。セキュリティエンジニアといっても、後からネットワークのセキュリティを強化するのではなく、最初から「セキュリティに強いネットワーク」を設計、構築することも仕事の一部です。

または、ネットワークだけでなくシステム開発までできる、「エンジニアの何でも屋」となれば、当然ですがどんな企業でも重宝されます。

自分がネットワークエンジニアとなった時、ネットワークとどのように関わるか、転職の前から考えておきましょう。

ネットワークエンジニアに転職するためのスキル

ネットワーク業界最大手のCisco Systemsが認定する資格が、CCNAです。

ネットワークエンジニアとして働く上で、基本知識から応用知識まですべてがここに詰まっているので、ネットワークエンジニアとして働く人にとっては必須の資格と言っても良いでしょう。

CCNAの上位資格に、CCNPがあります。CCNAを持っている人だけに取得が許された資格で、CCNPを持っていればかなり大規模のネットワーク管理まで可能となるはずです。

まとめ

他業種エンジニアとは違うリテラシーが求められる、ネットワークエンジニア。

ネットワークエンジニアとして働くには、時代の移り変わりが早い細心のネットワーク技術を取り入れる努力が必要です。

しかし、ネットワーク、ひいてはクラウドの知識、そしてさらに他業種エンジニアの知識と経験があれば、IT業界では引く手あまたの強い人材となることができるはずです。