IT業界において、「アプリ」という呼称の定義は難しいです。
アプリケーションといっても、職場や開発環境、開発現場などで何を指すか変わってきます。
「アプリ開発エンジニアに転職したい!」と思っている方ならなおさら、アプリケーションに関するイメージをしっかり固めておき、自分の進みたいキャリアを定めておくべきです。
今回は、「アプリとは?」という内容から、「アプリ開発エンジニアに転職するために必要なスキル」まで説明していきたいと思います。
今回の記事が、少しでもアプリ開発エンジニアを目指す方の助けになれば、と考えています。
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目次
そもそもアプリとは?
まずは、アプリケーションの基本的な規定から調べていきましょう。
スマホアプリ
今世間的には「アプリ」といえばこの「スマホアプリ」を指す場合が多いのではないでしょうか。
スマホアプリとはその名の通り、スマートフォン向けのアプリのことです。
現在はiPhone向け、Android向け、それぞれ膨大な数のスマホアプリが存在しています。
2016年までに全世界でダウンロードされたアプリの数は、1500億件にも登ると言われ、どれだけ私達の生活にスマホアプリが欠かせないかがわかります。
年々スマホアプリの需要も高まるので、その需要の高まりに応じて、スマホアプリ開発エンジニアの需要も高まっていくことが予想されます。
ウェブアプリ
ウェブアプリケーションとは、ウェブブラウザ上で動作するアプリのことです。
わかりやすいのが、ブラウザ上で動作するソーシャルゲームです。
他にも、TwitterやFacebookなどのSNSも、ブラウザ上で動作するウェブアプリとしての一面を持っています。
ブラウザ上で動作するという意味では、gmailなどのメールクライアントもウェブアプリと言えます。
業務用アプリケーション
業務アプリケーションは、企業が業務を進める上で利用するアプリケーションを指します。
商品データを管理するアプリケーション。
顧客データベースを管理するアプリケーションなど、一般に公開されないアプリケーションを、「業務アプリケーション」と呼びます。
アプリ開発エンジニアの仕事内容とは
具体的に、アプリ開発エンジニアは日々どんな仕事をしているのか。
アプリ開発エンジニアの仕事内容を調べてみましょう。
システム設計
アプリ開発エンジニアの仕事はまず、開発するシステムの設計からはじまります。
クライアントと打ち合わせて、どのようなシステムを作ればいいのか、という具体的な打ち合わせを行います。
システム開発
打ち合わせで、システムの設計が完了したら、後は実際にそのシステムを作っていくフェイズになります。
システム開発の段階こそ、実際にプログラミングを行う段階なので、ここがエンジニアの腕の見せ所です。
開発システムのテスト
実際に設計通りシステムが組めたかどうか、動作を確認するのもアプリ開発エンジニアの仕事になります。
しかし開発するアプリケーションの規模によっては、システム開発もシステムのテストも、下流工程のエンジニアが担当する場合があります。
システムの運用・保守
実際にエンジニアが仕上げたシステムの動作を運用・保守するのもアプリ開発エンジニアの仕事です。
アプリ開発エンジニアの働きやすさ
続いて、アプリ開発エンジニアの労働環境を調べて、「アプリ開発エンジニアは働きやすいのかどうか」を調べていきましょう。
アプリ開発エンジニアの平均年収
アプリ開発エンジニアの平均年収から調べていきましょう。
ITスキル研究フォーラムの調べによると、アプリ開発エンジニアの平均年収は「451万円」という結果でした。
平均年収の高いIT業界において、「平均年収451万円」は少し低めです。
キャリアアップか、高い年収の現場への転職を考えるべきかもしれません。
ニーズの高さにより他開発エンジニアより年収アップも狙える
上で述べた通り、アプリ開発エンジニアの需要は年々高まっていきます。
つまり今後、まずます平均年収は上がっていく可能性を秘めているということ。
「スマホアプリ」「ウェブアプリ」「業務用アプリ」それぞれ、需要がなくなるということは考えにくいので、アプリ開発エンジニアの今後の展望も安心です。
高年収のアプリ開発エンジニアへ転職なら「Swiftエンジニア」に転職
2014年に発表された、モダンな開発言語「Seift」。
アップル製OSで動作する、Objective-CやObjective-C++などとの共存することを意図して作られた言語で、アップル向けの開発を行うアプリ開発エンジニアが主に利用しています。
そんなSwiftエンジニアの年収は高いです。
企業によっては1000万円の求人を出しているところも。
どうしてSwiftエンジニアの年収が高いかと言うと、Swiftエンジニアの求人はプロジェクトマネージャーの求人など、上流工程の求人が多いからです。
高いスキルと経験が求められる、上流工程のSwiftエンジニア。
年収アップを考えている方はぜひ、Swiftエンジニアへの転職を狙ってみては。
アプリ開発エンジニアの平均残業時間
続いて、アプリ開発エンジニアの平均残業時間について。
アプリ開発エンジニアの平均残業時間は、DODAの調べによると「28.8」時間。
日本の全職種の平均残業時間が「28.6」時間であることを考えると、平均的といえるでしょう。
女性でも働きやすいアプリ開発エンジニア
アプリ開発エンジニアは、女性でも働きやすい職種だとして人気を誇っています。
アプリ開発エンジニアの男女比は、およそ「8:2」ですが、他のIT系職種と比べて女性の割合が大きいのが特徴です。
エンジニアを目指す女性の多くが、「アプリ開発エンジニア」になっているということですね。
アプリ開発エンジニアに求められるスキル
さらに具体的に、アプリ開発エンジニアへの転職を考えていきましょう。
アプリ開発エンジニアとして働くには、どんなスキルを求められるのでしょうか?
開発アプリによって異なる言語知識
アプリ開発エンジニアに必要とされる開発言語の種類ですが、求められる原画は開発するアプリケーションの種類によって変わってきます。
例えば業務系アプリケーション開発では主に、「Java」や「C言語」「C#」のスキルが求められます。
ソーシャルゲームなどWebアプリケーション開発なら、バックエンドでJava、c,Rubyなど、見た目のフロントエンドではHTMLやCSSなどのスキルが求められます。
最近盛んなスマホアプリの開発なら、iPhone向けアプリでSwiftやObjective-C、Android向けアプリならJava、Kotlinなどの知識が必要です。
いずれも高度な知識を求められる開発言語ですが、中には未経験可の求人も多いのがアプリ開発エンジニアの良いところです。
独学でも知識とやる気さえあれば、十分チャレンジ可能なのです。
アプリ開発に必要な「発想力」
続いてアプリ開発エンジニアに求められるのは、「発想力」です。
「こんなアプリがあるといいんじゃないか」
「このアプリにはこんな機能があればいいんじゃないか」
などという、アプリを開発する際に必要な要項を思いつく発想力があると、アプリ開発エンジニアとして活躍しやすくなります。
アプリ開発を進めるための「提案力」
アプリ開発エンジニアには、開発するシステムを「もっとこうしたらいいのでは」という提案力も求められる仕事です。
何も提案せず、ただ言われたことをやるだけのアプリ開発エンジニアは、はっきり言って二流止まりです。
最新アプリ開発に必要な「向学心」
アプリ開発技術は、日夜アップデートを繰り返しています。
アプリ開発エンジニアは、そうした最新開発技術を常に吸収するための「向学心」も必要になります。
同じことばかりやっているようでは、どこで働いていても「置いてきぼり」を食ってしまうでしょう。
アプリ開発エンジニアを経たキャリアパス
アプリ開発エンジニア一本で何年も働き続けていくことは難しいです。
アプリ開発エンジニアとして長年活躍していたとしても、アプリ開発エンジニアを経て、いずれ別の職種へと自分の働き方をアップデートするべき。
アプリ開発エンジニアには、具体的にどんなキャリアパスがあるのか?調べてみましょう。
PM(プロジェクトマネージャー)
システム開発工程のもっとも上流に立つのが「プロジェクトマネージャー」です。
アプリケーション開発エンジニアとしての高い知識を活かして、システム開発プロジェクトを統括する仕事になります。
フリーランスエンジニア
会社勤めのアプリ開発エンジニアではなく、個人でシステム開発を行う働き方が「フリーランス」です。
フリーランスは、自分ひとりのちからで働くための多くの要件が求められるものの、軌道に乗れば高い年収その他多くの報酬を得られる働き方です。
フリーランスは、ハイリスク・ハイリターンな働き方だと言えますね。
アプリ開発事業経営者
会社でアプリ開発エンジニアを行っていた人が、今度は独立して事業を立ち上げて、経営者として働くという選択肢もできるでしょう。
現在アプリ開発業界は群雄割拠の時代。
新規参入するなら今がチャンスです。
アプリ開発エンジニア転職に有利な資格
最後に、アプリ開発エンジニアが持っておくべき資格を紹介します。
Android技術者認定試験
Android向けスマホアプリ開発エンジニアを目指すなら、持っておきたいのがこのAndroid技術者認定試験です。
一般法人IT職業能力支援機構Android技術者認定試験制度委員会が実施するこの資格を持っていれば、Android技術者として一定以上のスキルがあることを表明することができます。
プロジェクトマネージャ試験
今後プロジェクトマネージャーとして、プロジェクトを統括する立場になることを視野に入れているアプリ開発エンジニアが持っておくべきなのがこの、「プロジェクトマネージャ試験」です。
マネジメント知識と、システム開発知識はまったく別物。
長くアプリ開発エンジニアとして働きたいならなおさら、マネジメントにまつわる資格も持っておくべきでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
女性にも人気なエンジニア職、アプリ開発エンジニアとして働くために必要な情報、知識をご紹介しました。
アプリ開発エンジニアは、他のエンジニア職と比較しても将来性のあるおすすめの職種です。
アプリ開発エンジニアとして活躍した後のキャリアパスもはっきりしているという、IT業界的にも、エンジニア個人としても未来のある仕事です。