SIerエンジニアは、随分前からWEBエンジニアへ「流出」しています。
需要の高まり、年収、働きがい、その他の理由で、多くのSIエンジニアがWEBエンジニアに転職しているのです。
言うまでもなく、時代はスマホの時代。そして、今や「ネット」は、私たちの生活に合って当たり前。絶対に無くてはならないものとなりました。そしてそんなWEBエンジニアには、人々の生活に密着したエンジニアとして働くことができるという、大きなやりがいがあります。
やりがいを求める、志の高いエンジニア、その他理由でWEBエンジニアへの転職を希望される方に向けて、WEBエンジニアに転職する際役立つマニュアルを作ってみたいと思います。
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目次
WEBエンジニアへの転職背景
まずは、WEBエンジニアへの転職に関する時代背景からみていきましょう。
WEBエンジニアのニーズは年々増加傾向
スマートフォンの普及などに伴って、WEBエンジニアの需要は年々上がっています。
スマートフォンアプリ開発から、PC向けのサイト制作まで、WEBエンジニアの仕事は有り余っています。
単純に、「未来がある」という理由で、WEBエンジニアへの転向を行う人も珍しくありません。見方によっては、開発環境の技術向上により、SIerのニーズは減りつつあるという意見があるほどです。
同じエンジニアと言えど開発体系はまったく違う
SIエンジニアも、WEBエンジニアも同じ「エンジニア」ではあるものの、開発環境は全く違います。
開発言語が違う
まず、エンジニアにとって最大の要「開発言語」が異なります。
WEBの開発において、JavaやC++を使う場合が多いのは同じですが、RubyやPHP、Swiftを使った開発を行うのは、WEB独自のものです。
そもそも開発における一歩目が違うこと、しっかり把握しておきましょう。
開発手法が違う
SIerの開発手法と言えば、開発の確実性を求める「ウォーターフォールモデル」である場合が多いです。
ウォーターフォールモデルというのは、滝のように上から下に流れるように開発工程が下がっていくものを差します。
対してWEBエンジニアの開発手法は、「アジャイル式」。アジャイル式の開発とは、開発工程を短期間で区切って、まず大まかに機能を開発してしまいます。そしてその「部分的な開発」というものを、何度も繰り返して行う…というもの。まず一回すべて終わらせて、その終わった部分をテストしてみて、その時点での問題点を洗い出すのです。
イテレーション開発とも呼ばれるこの開発手法ならば、早い段階でユーザーに実際にソフトウェアを触ってもらい、その感触を確かめることができます。
SIerからWEBへ転職する際心がけておくべき秘訣
それでは、どっぷりSIエンジニアとして働いていた方が、WEBエンジニアへの転向を考えた時心がけておくべき問題とはどんなものなのか。WEBエンジニアに転職する前にそれを知っておきましょう。
自分がどうしてWEBへの転向を望んでいるかしっかり伝えて
まず、あなたが「どうしてWEBエンジニアに転向したいか」をはっきり伝えてください。ここで格好つける必要はありません。
「BtoC」のソフトウェア開発が行いたい。
ユーザーからダイレクトに声を聞きたい
なんでもかまいません。もしかすると、会社側からその期待に対して厳しい言葉が飛ぶかもしれませんが、その言葉もしっかりと受け止めてください。
付け焼き刃の知識は無意味 実際の開発を経験しておきましょう
SIerでの働き方と、WEBの働き方、これらは全く違うものです。
WEBへのあこがれがあるあなたは、もしかすると独学でWEBの開発について学んでいるかもしれません。
しかしそんな、「付け焼き刃」な知識は役に立ちません。面接において、「自分はWEBに関して無知であること」をごまかしてはいけません。できれば、自分自身で実際にWEBの開発を経験しておきたいです。スマートフォンのアプリ開発経験などがあると、転職においてかなり有利です。
そして、SIerにいたからこそ、自分がWEBで活かせるスキル、経験があれば、そこもアピールしましょう。
柔軟性をしっかり胸に刻んで
SIerとWEBの大きな違いは、「WEBは柔軟」であるということ。
時代の移り変わりが早いWEB業界。そこで働くためには、頭の固いSIエンジニアのままの気持ちではいけません。「次へ次へ」向かう意識を持っていることが、WEBエンジニアとして働くための必須条件となります。
しかしその上で、SIerにいたからこその「開発の確実性」をアピールできれば、WEBへの転職もだいぶ見えてきます。
あらかじめWEBとの人脈を作っておくと有利
転職活動が本格的にはじまる前に、勉強会など、他業種との関わりがある場所に出席して「人脈」を作っておくとかなり有利です。
その人脈をたどった転職ができるだけでなく、WEBエンジニアの内情を聞き出すこともできるでしょう。とにかく、「人脈」。これは転職活動においてかなり重要なキーワードです。
まとめ
SIエンジニアが、WEBエンジニアへ転向する際に見るべき「転職マニュアル」を書いてみました。
よくネット上でも、SIerでどっぷりなエンジニアは、WEBエンジニアとして働けないなんて意見を目にします。しかし、SIerでしっかり働いたその経験は、WEB業界に移ったとしても絶対に役に立つものです。
しっかり事前に準備を尽くしてから行えば、WEBエンジニアへの転職は絶対に成功するはずです。