「エンジニアのキャリアパス」は「管理職」しか許されないのか

チーフエンジニア

エンジニアは年齢を重ねると、今後の自分の働き方「キャリアパス」を考えることになります。

世の中のエンジニアの多くは、35歳を堺に自分のキャリアについて真剣に思い巡らせる人が多いです。ひよっこエンジニアとして就職した場合も、35歳になるころには、いっぱしの経験とスキルを得て「ロールチェンジする」タイミングだからです。

日本企業はまだまだ、「キャリアパス」が固定されており、半ば「レールを敷かれる」と言っていいほどロールチェンジのモデルが確立しています。

しかし、本当にエンジニア個人の能力を活かしたキャリアパスを組むなら、もっと個人の能力、適材適所を考えたキャリアパスを組んであげるべきです。

エンジニアの適正、能力を考慮して、もっとキャリアパスを多様化できるのが、企業にとってもエンジニア個人にとっても幸せなはずです。

エンジニアのキャリアパスは「システムエンジニア」しか許されないのか

今までなら経験を積んだエンジニアは、半ば自動的に「マネジメントも行うシステムエンジニア」へとキャリアアップするのが一般的でした。

一人での開発が終わったら、次はプロジェクトを取りまとめる「リーダー」になるのが普通。これが、今までの常識でした。そのほうが、会社にとって利益を生みやすいからです。

エンジニアとしての開発能力、そしてチームを取りまとめるマネジメント能力、その両方を持っているエンジニアこそ、会社にとって有益な人材なのです。

個人で開発を続けたいエンジニアも多いはず

しかしエンジニアの中には、プログラミングなどの開発が好きで、経験を積んだ後も一人黙々と開発を行いたいと思っているエンジニアも多いはずです。

開発能力は抜群に高いが、コミュニケーションが不得手で、一人黙々と開発を行う方が性に合っている人と言うと、ああ自分のことだと感じた方も一人や二人ではないはずなのです。

ちょっと前に大流行した、「逃げるは恥だが役に立つ」のドラマで星野源が演じていたエンジニアなんて、まさにそんな「職人気質」なエンジニアの役でしたよね。

チーフエンジニアという働き方

チーフエンジニア、またはシニアエンジニアという働き方が、米国企業から入ってきて日本企業に広まりつつあります。

チーフエンジニアとは、読んで字のごとしエンジニアの「長官」です。エンジニアの中でも、もっとも重い責任を担ったエンジニア。他のエンジニアには任されない、かなり上級の仕事を任されることになり、社内の開発の根幹を担います。

日本でも大企業にはチーフエンジニアという働き方が広まりつつあり、エンジニア職も働き方が随分米国企業基準に近づきつつあるなという印象を受けます。

マネジメントは向き不向きがある

エンジニアは、無理して「管理する側」に回らなくても良いのです。

なぜなら、エンジニア全員に、「マネジメント適正」があるわけではないからです。開発の向き不向きと同じく、マネジメントにも向き不向きがあり、マネジメントに向いていない人が管理に回っても企業もエンジニアどちらにとっても無駄です。

フリーランスという働き方

エンジニアとして開発を続けたいと思っている方には、「フリーランス」という働き方もおすすめしたいです。

フリーランスは、どの企業にも属さない「フリー」な働き方。企業に属さないということは、企業から指図されない、自分の好きに開発に没頭することができるということです。

…とはいえ、フリーランスも顧客に営業周りを行う必要があるなど、コミュニケーション能力が求められるのです。まったく他者と関わらないかといえば、そんなこともありません。

しかし、自分のペースで仕事を進められることに、強いメリットを感じる方も少なくないはず。

一社に縛られないキャリアパスを考えておくべき

最近のエンジニアは、新卒で入った会社に、ずっと定年まで勤め上げる人のほうが少ないはず。

エンジニアとして、自分のキャリアパスを考えた時、真剣に思い巡らせておくべきなのが「他社での働き方」です。

今の会社でレガシーと呼ばれる技術を使って、またレガシーな環境で働いていたとしたら、その開発は社外では通用しません。もっと別の開発技術を取り入れる努力をするべきです。

また、そんなレガシー技術で開発している今の会社は、ずっと通用するとは思えません。なおのこと早めに、別の企業での開発に場所を写した方が、何よりあなたの未来のためです。

多様化したマネジメント手法を学んでおく

また、ゆくゆくは管理職として働きたいと思っているとしても、現在の会社のやり方に縛られるべきではありません。

マネジメント手法というのは、開発手法以上に多様化しており、会社ごとにそのやり方も様々です。

できるだけ広い会社で通用するマネジメント手法を取り入れておくことも、今後の自分のキャリアパス作りには最適だと言えるでしょう。

エンジニアのキャリアパスは今後ますますグローバルになる

はっきり言って、日本のIT企業の考えてる「キャリアパス」は古いです。

確かに、企業にとっては、「開発もプロジェクトマネジメントも行うエンジニア」が、最もお金を生んでくれる都合のいい人材です。

ですが、人によって希望する働き方は色々。その様々な要望に沿った働き方が、今日本企業でもできるようになるはずです。